射撃について
射撃競技会
1.国内大会
『ポルトガル杯大会』 5月 千葉県総合スポーツセンター射撃場
『安齋杯大会』 9月 千葉県総合スポーツセンター射撃場
『全日本選手権大会』(日ラ主催)11月 千葉総合スポーツセンター射撃場
『古式大会』 3月 千葉県総合スポーツセンター射撃場
2.国際大会
『世界選手権大会』 M.L.A.I.C.主催 隔年(偶数年) 概ね夏期8月
『環太平洋大会』 各国持ち回り 隔年(奇数年)
例年、日本は「日本の火縄銃・オリジナル」部門の、 「タネガシマ(立射)」、「ヒザダイ(膝射)」、「ナガシノ(団体)」、 「ノブナガ(3人チーム)」、「タンツツ」、「ベッテリー」競技に参加しています。
『ポルトガル杯大会』 5月 千葉県総合スポーツセンター射撃場
『安齋杯大会』 9月 千葉県総合スポーツセンター射撃場
『全日本選手権大会』(日ラ主催)11月 千葉総合スポーツセンター射撃場
『古式大会』 3月 千葉県総合スポーツセンター射撃場
2.国際大会
『世界選手権大会』 M.L.A.I.C.主催 隔年(偶数年) 概ね夏期8月
『環太平洋大会』 各国持ち回り 隔年(奇数年)
例年、日本は「日本の火縄銃・オリジナル」部門の、 「タネガシマ(立射)」、「ヒザダイ(膝射)」、「ナガシノ(団体)」、 「ノブナガ(3人チーム)」、「タンツツ」、「ベッテリー」競技に参加しています。
競技種目
日本で行われる競技種目は次のようなものがあります。
侍筒競技、古式競技の外は、何れも国際大会の競技種目に同じです。
(種目)
・長筒競技(立射/膝射)
一般的な長めの銃身を備えた火縄銃による競技、距離50m、日本公式種子島標的(仏陸軍200m標的準拠)、13発射10発採点
・短筒競技(立射)
片手支持の火縄銃による競技(参加条件あり) 距離25m、フリーピストル標的、13発射10発採点
・侍筒競技(姿勢自由)
十匁級侍筒による豪壮な火縄銃による競技 距離50m、日本公式種子島標的(仏陸軍200m標的準拠) 13発射10発採点
・古式競技(立射/膝射
古式装束で火縄銃を射撃する競技、15間(27m)、古式標的 弾丸数は各競技による (基本 7発) 早撃ち戦、勝ち抜き戦あり
・ベッテリー競技(立射)
火縄銃・燧石銃・管打銃で参加出来る競技 距離50m、フリーピストル標的 13発射10発採点
・クレー競技(皿撃ち)
火縄銃、燧石銃、管打銃によるクレーピジョン競技 概ねアメリカンルール・トラップ射撃に類似 (現在研究中)
(補足)
★侍筒競技
侍筒は十匁筒、中筒などとも呼びます。銃身長70~80cm。全長概ね110cm以下。口径は一般に16~18mm前後と大きいだけに、作りも重量も豪壮な日本独特の火縄銃で、世界の前装銃のなかでも異色な存在です。元来は馬を倒したり船舶や家屋を撃ち抜くために開発されたと云われます。 十匁とは使用する弾丸の重さです。玉目約40g、装薬6~10gを用います。重量があり反動も強く、この銃を扱うには鍛錬が必要です。会員中には好んでこの射撃の醍醐味を楽しむ方もあります。
★クレー競技
前装銃の多くはごく一部を除いてライフルのない滑腔銃です。銃腔内部は現代の散弾銃と何等変わりません。また日本では歴史的に火縄銃は丸弾発射用と認識され、散弾発射が出来ないよう解釈されることがありますが、ライフルが刻まれていないだけで、構造的にはむしろ現代の散弾銃に類するものです。 事実、海外では前装銃を用いてクレー射撃を楽しむ方も多く、また国際大会に種目もあります。ただ欧米では火縄銃自体が古い時代に消えてしまっていて、その後に現れた燧石銃や管撃銃を使っての射撃が主です。 それだけに火縄銃によるクレー射撃は今後国際的に大変注目される分野です。まして我が国が火縄銃王国であっただけに、その進展は日本の行動の如何にかかっていると云えましょう。 このような観点から、当会は平成22年6月17日、福島県警の理解あるご協力を得て福島市クレー射撃場において日本初の前装銃クレー射撃大会を開催しました。準備には苦労もありましたが、関係者のご理解とご努力により、火縄銃9挺、管打ち銃4挺による初のクレー射撃会を経験することができました。 現在のクレー射撃競技用の銃は12番口径で口径約18mm前後、銃身長は28~30インチ、つまり概略68~72cmが一般的ですが、これと諸元が類似するのがいわゆる侍筒(十匁筒、中筒)です。 十匁筒は銃身が若干短いものの、現代風に云えば26インチ、チョークなしの平筒ということで、今のトラップ射撃のように遠距離での射撃は無理としても、スキート射撃やフィールド射撃のように比較的近距離でなら充分に対応可能です。もちろん射撃場の構造も現クレー射撃場そのもので何ら問題ありません。 したがってクレー射撃には、口径凡そ18mmクラスの十匁筒が適当ということになります。ただ重量がありますので、より軽量な6匁級の筒の利用も良いかも知れません。現代銃で云えば概ね20番径に相当します。 現代の散弾銃も戦後のある時期までは黒色火薬が使われ、当時の火薬缶にはその配合量が明示されていました。それによれば12番つまり十匁級で装薬量6g、散弾量はその5倍、つまり30gとなります。20番でも薬量・散弾量を減らして同様な考えで対応できるでしょう。戦前の黒色火薬時代のデータが火縄銃に使えるのは云うまでもありません。
★古式銃射撃の国際性
古式銃とは日本での呼び名です。直訳すればアンティークガン、あるいはオールドタイプガンとでも云うのでしょうか。あまり聞いたことがありません。欧米では、古いタイプの銃とはいえ、日本のように現代の銃器と厳密に区分しているわけではありませんから日本のような言い方はないわけです。 別にブラックパウダーガン、あるいはマズルローダーという言い方が一般的です。事実、そういったジャンルでの射撃や狩猟が行われています。現代銃に比べて扱いは不便極まりありませんが、それを逆手に趣味の技として魅力を見出しているわけです。 日本で射撃と云えば現代銃によるライフル射撃やクレー射撃となりますが、欧米では古い銃器による射撃も区別なく盛んに行われています。 その最たる組織が前装銃射撃協会(M.L.A.I.C)です。またその最たる活動が前装銃射撃世界選手権大会であるわけです。射撃のもう一つのオリンピックと呼ばれる所以です。
侍筒競技、古式競技の外は、何れも国際大会の競技種目に同じです。
(種目)
・長筒競技(立射/膝射)
一般的な長めの銃身を備えた火縄銃による競技、距離50m、日本公式種子島標的(仏陸軍200m標的準拠)、13発射10発採点
・短筒競技(立射)
片手支持の火縄銃による競技(参加条件あり) 距離25m、フリーピストル標的、13発射10発採点
・侍筒競技(姿勢自由)
十匁級侍筒による豪壮な火縄銃による競技 距離50m、日本公式種子島標的(仏陸軍200m標的準拠) 13発射10発採点
・古式競技(立射/膝射
古式装束で火縄銃を射撃する競技、15間(27m)、古式標的 弾丸数は各競技による (基本 7発) 早撃ち戦、勝ち抜き戦あり
・ベッテリー競技(立射)
火縄銃・燧石銃・管打銃で参加出来る競技 距離50m、フリーピストル標的 13発射10発採点
・クレー競技(皿撃ち)
火縄銃、燧石銃、管打銃によるクレーピジョン競技 概ねアメリカンルール・トラップ射撃に類似 (現在研究中)
(補足)
★侍筒競技
侍筒は十匁筒、中筒などとも呼びます。銃身長70~80cm。全長概ね110cm以下。口径は一般に16~18mm前後と大きいだけに、作りも重量も豪壮な日本独特の火縄銃で、世界の前装銃のなかでも異色な存在です。元来は馬を倒したり船舶や家屋を撃ち抜くために開発されたと云われます。 十匁とは使用する弾丸の重さです。玉目約40g、装薬6~10gを用います。重量があり反動も強く、この銃を扱うには鍛錬が必要です。会員中には好んでこの射撃の醍醐味を楽しむ方もあります。
★クレー競技
前装銃の多くはごく一部を除いてライフルのない滑腔銃です。銃腔内部は現代の散弾銃と何等変わりません。また日本では歴史的に火縄銃は丸弾発射用と認識され、散弾発射が出来ないよう解釈されることがありますが、ライフルが刻まれていないだけで、構造的にはむしろ現代の散弾銃に類するものです。 事実、海外では前装銃を用いてクレー射撃を楽しむ方も多く、また国際大会に種目もあります。ただ欧米では火縄銃自体が古い時代に消えてしまっていて、その後に現れた燧石銃や管撃銃を使っての射撃が主です。 それだけに火縄銃によるクレー射撃は今後国際的に大変注目される分野です。まして我が国が火縄銃王国であっただけに、その進展は日本の行動の如何にかかっていると云えましょう。 このような観点から、当会は平成22年6月17日、福島県警の理解あるご協力を得て福島市クレー射撃場において日本初の前装銃クレー射撃大会を開催しました。準備には苦労もありましたが、関係者のご理解とご努力により、火縄銃9挺、管打ち銃4挺による初のクレー射撃会を経験することができました。 現在のクレー射撃競技用の銃は12番口径で口径約18mm前後、銃身長は28~30インチ、つまり概略68~72cmが一般的ですが、これと諸元が類似するのがいわゆる侍筒(十匁筒、中筒)です。 十匁筒は銃身が若干短いものの、現代風に云えば26インチ、チョークなしの平筒ということで、今のトラップ射撃のように遠距離での射撃は無理としても、スキート射撃やフィールド射撃のように比較的近距離でなら充分に対応可能です。もちろん射撃場の構造も現クレー射撃場そのもので何ら問題ありません。 したがってクレー射撃には、口径凡そ18mmクラスの十匁筒が適当ということになります。ただ重量がありますので、より軽量な6匁級の筒の利用も良いかも知れません。現代銃で云えば概ね20番径に相当します。 現代の散弾銃も戦後のある時期までは黒色火薬が使われ、当時の火薬缶にはその配合量が明示されていました。それによれば12番つまり十匁級で装薬量6g、散弾量はその5倍、つまり30gとなります。20番でも薬量・散弾量を減らして同様な考えで対応できるでしょう。戦前の黒色火薬時代のデータが火縄銃に使えるのは云うまでもありません。
★古式銃射撃の国際性
古式銃とは日本での呼び名です。直訳すればアンティークガン、あるいはオールドタイプガンとでも云うのでしょうか。あまり聞いたことがありません。欧米では、古いタイプの銃とはいえ、日本のように現代の銃器と厳密に区分しているわけではありませんから日本のような言い方はないわけです。 別にブラックパウダーガン、あるいはマズルローダーという言い方が一般的です。事実、そういったジャンルでの射撃や狩猟が行われています。現代銃に比べて扱いは不便極まりありませんが、それを逆手に趣味の技として魅力を見出しているわけです。 日本で射撃と云えば現代銃によるライフル射撃やクレー射撃となりますが、欧米では古い銃器による射撃も区別なく盛んに行われています。 その最たる組織が前装銃射撃協会(M.L.A.I.C)です。またその最たる活動が前装銃射撃世界選手権大会であるわけです。射撃のもう一つのオリンピックと呼ばれる所以です。
用いる銃種
日本には数多くの種類の古式銃が存在します。しかし保存状態の問題もあり、補修を加えたとしても実際に安全に発射可能なものは限られます。したがって比較的構造がシンプルなものの方が射撃に使用できる可能性が高いものです。
まして日本は火縄銃がその歴史の土台になっています。私たちが経験できるのも火縄銃が主体になるのは当然です。次いで構造的に当時でも火縄式からの改造が比較的容易であった管打式(雷管)がそれに続きます。
歯輪式はバネ構造の複雑さ、遂石式(火打石式)は和製バネの問題と燧石の入手性、紙薬包式は独特な実包を用いる特殊性、蟹目式はこれまた独特な薬莢を使う特殊性、等の理由で実際的な射撃は殆ど拒否されてしまいます。これらの型式は存在そのものが希ですし、仮に射撃可能なものがあったとしてもほぼ研究的な場合に限られるでしょう。我々は手を出すべきではありません。
なお、古式銃の中には欧米渡来の洋式銃で過渡期の後装式のものが一部にあります。しかし、それらは当会の名称が前装銃と謳っているように後装式は始めから対象外です。これも安易に手を出すべきではありません。
結局、実際に射撃が可能なのは、長筒でも短筒でも、火縄銃か管打銃だけとして大きな間違いはありません。
なお、前装銃は基本的に滑腔銃ですから、銃腔の内部は現代の散弾銃と何等変わりません。鉛実丸(一発玉)、散弾(バラ弾)ともに使用可能です。現代銃である散弾銃がスラッグ射撃にもクレー射撃にも使用できるのと同じ理屈です。
但し日本の火縄銃は伝統的に一発玉の使用を前提に作られています。まずは長筒などの小銃タイプによる固定標的射撃から始めるのがこの世界の基本と云うべきでしょう。
安全性の確保
前装銃は完成された実包を使用しません。装填する火薬、点火薬、共に生の火薬を用います。加えて点火には火縄を用います。生の火薬と生火ですから不意に火が付く危険があります。それを起こさないための準備と操作の修練が何よりも大事です。
どのような場合であれ、不用意な点火は大変危険です。古式銃あるいは前装銃とはいえ、銃器に変わりはなく、常にその銃口の向きと、火薬の扱いには何も増して『安全性』の確保が大事です。