世界に誇れる日本の文化として、その歴史や背景を考究しようとする団体「日本前装銃射撃連盟」

理解に先立ち

日本の歴史と火縄銃
日本の歴史は鉄砲の伝来抜きでは考えられません。16世紀半ば火縄銃がポルトガルより日本に伝来し、以後、急速に国内に広まって歴史を変えました。学校で鉄砲伝来を学ぶのもそのためです。 なお、欧米諸国以外で、16世紀より銃器を大規模に生産し、運用し、かつ輸出するまでに至った、際立った歴史をもつ国は世界で日本だけです。 この特殊性を私たちは大事にしたいものです。
火縄銃は前装銃
伝来した鉄砲は火縄銃でした。日本の銃砲史は火縄銃から始まります。その時代が長かった日本では、前装銃と云えば多くは火縄銃を指します。 前装銃の使用は、欧米では南北戦争頃まで。我が国でも幕末までですが、維新以降は専ら猟銃として使用されました。
前装銃は古式銃
銃器は後に雷管の発明と共に、銃身後部から弾丸を装填するいわゆる後装式に発展し、今日見られる実包を用いる方式に定着していきます。 銃砲史上、その大きな変化が幕末期にありました。それを受けて文化庁は、概ね慶応4年(翌年が明治元年)以前に我が国に存在したと認められ、かつ歴史的意義ある遺品、美術的あるいは骨董的価値があって各県教育委員会に登録されているものを古式銃と呼んで大事にしています。(登録証のないものは古式銃ではありません)
現代銃との違い
鉄砲の歴史は、前装銃である火縄銃に始まり、歯輪銃、燧石銃、管撃銃などに発展し、管撃銃の段階で後装式に移り、次いで紙薬莢式や蟹目式その他、多様かつ特殊なものが現れては消えて現代の薬莢を用いる後装式にゆきつきます。そこで概ね慶応4年以前のものという枠組みが生まれました。それを以て古式銃としたわけです。  現代銃との根本的な違いは、現代の銃砲に用いられている実包が、古式銃では一切使用できない点です。そこで便宜上、古式銃と区別するため巷間では、現代的な猟銃や空気銃を現代銃と呼ぶことがあります。 現代銃は許可要件を厳しく審査した上で所持する人に許可が降り、対して古式銃は銃器そのものに許可が降りるという法制上の大きな違いがあります。
日本製火縄銃の評価
銃砲は戦争の道具として多用され、逐次改良されてきました。それ故、古い型式の銃器は新式にたちまちとって代わられ、歴史の中に消えてゆきます。 したがってごく初期に現れた火縄銃など古いタイプは世界的に残存しているもの大変が少なく、外国では殆どが博物館収蔵品です。ですから日本の火縄銃は大変珍しい存在と云えるわけです。 しかも日本の火縄銃は、その歴史性、骨董性と共に、良く洗練された姿が美術的にも高い評価を受けているのです。
火縄銃による射撃実現への道
我が国は、銃砲の所持はもとより標的射撃も大変厳しい管理下にあり、それを経験するのは容易ではありません。まして前装銃射撃なら尚更です。しかし道が閉ざされているわけではありません。遵法精神に富む善良な国民には道は開いています。古式銃による実弾射撃は当会の会員だけに許されています。
日本前装銃射撃連盟と演武の関係
現在、様々な流派、団体により火縄銃による空砲演武が盛んに行われています。その多くは歴史的伝統行事として行われてきたものですが、次第に商業的なまつり(フェア)あるいはイベントの目玉として企画されるようになり、その”轟音と白煙”のスペクタクルが人気を呼んでいます。

江戸時代数百流もあった古式砲術は明治以降、軍制の洋式化に伴い急激に廃れます。一時は消滅同然となりましたが昭和初期に明治大学射撃部に在籍していた故安斎實師(元、日本ライフル射撃協会会長)がこれを憂えて研究し、森重流伝書四十五巻を独習。大学射撃部有志と共に競技大会の折などで空砲演武することで技術の伝承を図ってきました。

戦後、この森重流砲術は(社)日本ライフル射撃協会において継承することとなります。古式砲術研究メンバーの小野尾正治氏(元、日本前装銃射撃連盟会長)は昭和51年フランスで行われた古式銃射撃競技世界選手権大会に出場。日本製火縄銃を携えて好成績を上げたことから、昭和54年、協会傘下に「日本前装銃射撃連盟」が結成されます。爾来、安斎師および同連盟会員有志が形稽古と併せて実弾による「角場打ち」(標的射撃)を行いながら研鑽を続け、安斎師匠没後は小野尾氏が森重流砲術を継承し、実射を多用して検証しながら稽古を続けています。このような経緯から、本連盟では森重流砲術を基幹として伝統的な江戸の古式砲術流儀を伝承していく一方で、多くの会員が各地で様々な流派、団体に所属し、積極的に演武を行っています。
日本ライフル射撃協会
日本銃砲史学会
日本ライフル射撃協会
日本銃砲史学会
千葉総合スポーツセンター射撃場
ニッコー栃木綜合射撃場
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ニッコー栃木綜合射撃場
神奈川県立伊勢原射撃場
M.L.A.I.C
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M.L.A.I.C